神楽坂のバー・割烹・スナック居抜き売却ガイド|横丁別の相場・造作譲渡・事業譲渡と新宿区の風営法を解説【2026年最新】

「神楽坂の店を、できれば常連や芸者衆、近所に知られずに手放したい。でも――この路地で長年やってきた割烹やバーに、いまいくらの値段が付くのか。買い取り業者に足元を見られて買い叩かれないか。そもそも、内装と常連しかないうちの店に、値段なんて付くのか」。

売却を考え始めた神楽坂のオーナーの多くが、この3つで足が止まります。

先に結論をお伝えします。神楽坂は、新宿や渋谷のようなキャバクラ歓楽街ではありません。江戸からの花街(色街)を起源とする、料亭・割烹・フレンチの名店・路地裏の隠れ家バー・名物ママのスナックが、石畳の横丁に密集する「粋な大人の飲食ナイトエリア」です。

家賃は安くありませんが、神楽坂というブランドと路地文化ゆえに、ここで店を持ちたい買い手が途切れません。

そして神楽坂には、ほかの街にはない強みがあります。常連・予約客・屋号の信用といった「営業資産」が、内装以上の値段になることです。隠れ家バーや割烹、名物ママの店は、造作だけでなく、常連や屋号やスタッフごと引き継ぐ事業譲渡で、桁の違う価格が付きます。

正しく動けば、神楽坂の店は「高く」かつ「静かに」売れます。

この記事では、かくれんぼ横丁・兵庫横丁・芸者新道・本多横丁という横丁ごとの顔と売り方、飯田橋寄りと神楽坂上の違い、業態別の居抜き売却・造作譲渡・事業譲渡レンジ、そして「造作譲渡で売るべきか、事業譲渡で売るべきか」という神楽坂ならではの売り方選定を解説します。

あわせて新宿区の風営法と客引き条例(距離制限・営業延長・客引き規制)、隠れ家店が高く売れる条件、「バレずに高く売る手順」まで、ナイトレジャーM&A仲介のnightmaが地域特化で深掘りします。

神楽坂の割烹・隠れ家バー・スナック・ワインバー・ビストロの居抜き売却・造作譲渡・事業譲渡・査定まで。ナイトビジネス専門のnightmaが名前を出さず無料でご相談に乗ります。LINEで相談
目次

神楽坂で居抜き・事業譲渡で売却したい人へ|まず押さえる全体像

神楽坂の横丁別マップ どの路地かで売り方が変わる 神楽坂通りが表の集客軸で坂上が神楽坂駅牛込神楽坂駅側で坂下が飯田橋駅側 かくれんぼ横丁兵庫横丁芸者新道は石畳と黒塀の花街景観で料亭割烹隠れ家バーが指名買いの希少市場 本多横丁は最大の横丁で50軒超のビストロワインバースナックが回遊型で回転が速い 坂下の飯田橋寄り揚場町下宮比町は流入型でバーバル小規模飲食で造作の流動性が高い 坂上の横寺町矢来町方面は指名来店型で隠れ家バー割烹で営業権の上乗せ余地が大きい エリア区分はイメージで実際の業態分布は現地確認が必要

神楽坂で売却を考えるなら、結論として「神楽坂はキャバ街でなく、花街由来の隠れ家飲食街」という性格を理解してください。この街の客層と、路地ごとの格、そして新宿区ならではの規制が、価格と売り方を決めます。

神楽坂の夜は「承継売却」の街

神楽坂の売却は、歓楽街の撤退売却とは別物です。石畳の路地・花街由来の導線・高単価の和食やフレンチ・小箱バーが混在し、価格は単なる内装代よりも「立地の文脈」「隠れ家性」「常連を継げる余地」に左右されます。

つまり神楽坂は、「設備の売却」ではなく「店の文脈ごとの承継」で勝負すべきエリアです。撤退して内装を壊すより、街の格と常連を保ったまま次のオーナーへ承継するほうが、はるかに高く売れます。

だからこそ神楽坂で店を売るなら、「夜職の密集地」としてではなく、「物語のあるブランド飲食街」として売るのが、買い手の実態にも検索する人の意図にも合います。

価値の源泉は「路地のブランド」と「営業資産」

神楽坂がほかの街と違うのは、価値の源泉です。スナック街なら立地と常連、キャバ街ならキャストと売上が中心ですが、神楽坂は「どの路地にあるか」と「常連・予約客・屋号の信用」という営業資産が値段を決めます。

実際に神楽坂では、隠れ家バーや割烹、名物ママの店が、長年の常連と屋号を強みに静かに売りに出ます。内装だけでなく、常連基盤や営業権ごと引き継ぐ事業譲渡が成立する街なのです。

距離制限は免除されない|だから既存許可付き物件に価値がある

神楽坂のもうひとつの特徴は、距離制限が免除されない点です。学校・図書館・児童福祉施設・病院の近くでは、商業地域であっても、一定の距離内で風俗営業の許可が下りません。

同じ新宿区でも、距離制限が免除される告示地域は歌舞伎町一・二丁目と新宿三丁目の一部だけで、神楽坂は含まれません。

神楽坂は寺社・学校・住宅が路地に点在する街で、坂を一本入ると住居系の用途地域になります。そもそも許可が下りない場所も多いのです。

すでに風営許可が付いた物件は、新規では許可が下りにくい立地ほど希少になります。許可付きの居抜きが、神楽坂で価値を持つ理由がここにあります。

【NightMA 専門家の視点】
全国の歓楽街を見てきて、神楽坂は「路地のブランドと営業資産で売る街」です。歌舞伎町のキャバクラなら売上とキャストで値が付きますが、神楽坂の隠れ家バーや割烹は、常連名簿そのものではなく、再来店率・予約導線・紹介の比率・屋号の信用といった「引き継げる営業資産」で価値が決まります。査定では、まずこの営業資産の中身と、許可のクリーンさ、その路地で許可を取り直せるかを確認します。

神楽坂の夜は「花街由来の大人の隠れ家飲食街」|料亭・割烹・隠れ家バー・名物ママの街

結論から言えば、神楽坂でナイト物件の価値を測るものさしは、キャバクラの売上ではなく、料亭・割烹・隠れ家バーの「路地のブランド」と「常連基盤」です。ここを外すと、売り方も価格も的を外します。

花街の歴史が、街の格をつくっている

神楽坂は、明治以降に公娼が禁止されてから花街として栄え、ピーク時には料亭が百数十軒、芸者が数百人を数えたとされる、東京有数の色街でした。現在は料亭こそ減りましたが、その「粋でお忍び」の文脈が、街の格として残っています。

この歴史が、神楽坂の客層を決めています。派手な集客より、雰囲気・隠れ家性・接待や大人のデートの需要が強く、料亭・割烹・フレンチ・オーセンティックバー・ワインバーといった高単価業態と相性のいい街です。

キャバ街との違いが、売り方を変える

新宿・歌舞伎町や渋谷のキャバクラ街では、キャストと売上と回転が価値の中心です。一方、神楽坂の割烹や隠れ家バーは、内装のコンセプト、路地の希少性、そして長年の常連客が価値の中心になります。

他の東京の主要歓楽街や全国の主要都市のナイト居抜き・事業譲渡の事情も各地域ガイドで解説していますが、神楽坂ほど「路地のブランドと営業資産が、派手な売上より物を言う」街は多くありません。だからこそ神楽坂では、売上の数字だけでなく、常連と屋号の質をどう見せるかが、売却額を左右します。

神楽坂の横丁・エリア別|どの路地で何が「いくら」で動くか

神楽坂と一口に言っても、横丁や坂上・坂下で客層も売れ筋業態も変わります。表通りの神楽坂通りと、その内側の横丁群、飯田橋寄りと神楽坂上で、エリアごとの性格を押さえておくことが、適正な売却の第一歩です。

エリア主な業態夜の顔売り方のポイントnightmaの評価
かくれんぼ横丁・兵庫横丁・芸者新道料亭・割烹・高単価和食・フレンチ・オーセンティックバー石畳と黒塀の花街景観・お忍びの隠れ家隠れ家性と常連を見せ事業譲渡で★高くても指名買いされる希少市場
本多横丁ビストロ・ワインバー・小箱酒場・スナック・ラウンジ50軒超が並ぶ最大の回遊型飲食導線即営業性と居抜き状態を前面に買い手母数が広く回転しやすい
飯田橋寄り(揚場町・下宮比町)バー・バル・スナック・小規模飲食駅前ビジネス動線と外堀通りの流入型認知性・即時集客と造作で売る★造作の流動性が高い
神楽坂上〜横寺町・矢来町方面隠れ家バー・割烹・会食業態目的来訪の指名来店型・常連密度が高い営業権と常連基盤を乗せて売る営業権の上乗せ余地が大きい

かくれんぼ横丁・兵庫横丁・芸者新道は「指名買いの隠れ家」

かくれんぼ横丁は「お忍びで遊びに来た人でも人目を忍べる」ことに由来する石畳の路地で、芸者新道につながる花街の風情が濃く残ります。兵庫横丁も石畳と黒塀の景観路地で、歴史性と静けさが価値になります。

この一帯は、景観そのものが価値です。料亭・割烹・高単価和食・フレンチ・ワインバー・オーセンティックバーと相性がよく、「高くても、その路地でやりたい」という指名買いの買い手が付きます。設備より、常連と隠れ家性を見せる売り方が王道です。

本多横丁は「回転の速い回遊型」

本多横丁は神楽坂で最も大きい横丁で、飲食店を中心に50軒以上が並ぶ、商業性の高い回遊型の飲食導線です。比較的リーズナブルな飲食も混じり、活気のある通りです。

このエリアは、ビストロ・ワインバー・小箱酒場・スナック・ラウンジの入れ替わり余地が大きく、居抜き需要も厚いゾーンです。造作額こそ控えめでも、即営業できる状態が買い手に響きます。撤退で内装を壊す前に、同業へ居抜きで譲る道を最優先で検討すべきです。

飯田橋寄りは「流入型」、神楽坂上は「指名来店型」

飯田橋駅寄りの揚場町・下宮比町側は、駅前ビジネス動線と外堀通りの流入を受けやすく、即時集客や認知性を重視するバー・バル・スナックに向きます。造作の流動性が高いエリアです。

これに対し、神楽坂上から横寺町・矢来町方面は、神楽坂駅・牛込神楽坂駅を使う「目的来訪」色が強く、隠れ家性や常連密度を価値にしやすいゾーンです。前者は造作で、後者は営業権を乗せて売る――そう分けて考えると、売り方を外しません。

業態別:神楽坂で「いくらで」居抜き・造作譲渡・事業譲渡が動くのか

神楽坂は設備の売却より文脈ごとの承継 業態別レンジ 造作譲渡は無償から400万円前後で矢来町2階バー300万約12坪和食200万牛込神楽坂和食500万 事業譲渡はおばんざい居酒屋が屋号在庫SNSごと1000万円で常連予約屋号の営業資産が乗ると桁が変わる 神楽坂駅周辺の店舗賃料は平均坪約2.8万円で1階が最多 公開レンジは坪2万から4万円前後 牛込神楽坂の居抜き成約平均は約260万円で希望平均は約310万円 公開事例公募ベースの目安で実額は内装許可路地営業資産で変動

ここが、売り手が最も知りたい部分です。結論を先に言えば、神楽坂は造作譲渡が無償〜400万円前後、事業譲渡になると常連基盤や収益を乗せて1000万円規模まで桁が変わります。その差を生むのは、内装の質・路地の格・営業資産です。

公開されている神楽坂の売却・募集事例を見ると、レンジの目安が掴めます。矢来町の2階バーで造作譲渡300万円、神楽坂・約12坪の1階和食で希望額200万円、牛込神楽坂の和食で500万円の買取成功、一方で飯田橋徒歩4分の4階ワインバーは無償譲渡でした。

造作譲渡で見えるレンジは、立地と階数しだいで、無償から400万円前後まで大きく開きます。

より客観的な指標として、牛込神楽坂エリアの居抜き売却成功事例では、成約額の平均が約260万円、平均売却日数は73日でした(2022年時点・飲食居抜き全般)。

一方、神楽坂駅周辺の募集(希望額)の平均は約310万円です。希望額に対して、実際の成約はおおむね2〜3割下振れしうると見ておくのが現実的です。ただし個別の値引き率は公開されておらず、推測を含みます。

業態主な坪数月坪賃料の目安造作・事業譲渡の傾向nightmaの評価
隠れ家バー・オーセンティックバー7〜15坪坪2.0万〜4.0万円矢来町の事例で造作300万・常連が乗れば上振れ★営業権の上乗せ余地が大きい
料亭・割烹・高単価和食10〜25坪坪2.5万〜4.0万円台約12坪和食で希望200万・牛込神楽坂で500万成約屋号と常連で事業譲渡向き
フレンチ・ワインバー・ビストロ8〜20坪坪2.5万〜4.0万円台高評価店は事業譲渡で価格を作りやすい路地と内装次第で上振れ
スナック・ラウンジ6〜12坪坪2.0万〜3.0万円台名物ママの常連と内装で評価・本多横丁に厚い固定客があれば堅実
おばんざい・小箱酒場8〜15坪坪2.0万〜3.0万円台事業譲渡で在庫・屋号・SNSごと1000万の事例も営業資産ごとで桁が変わる
※坪賃料・坪数は神楽坂駅周辺の店舗賃料相場と公開事例から見たnightmaの整理です。直近1年の平均坪単価は約28,457円、最高66,465円、最低8,076円で、最も多い階は1階です。実際の金額は、内装・許可・ビル条件・路地・営業資産で大きく動き、上の傾向には推測を含みます。

造作300万と事業譲渡1000万|何が桁を変えるのか

神楽坂の公開案件を見ると、価格の桁が業態と売り方で大きく変わります。造作譲渡では無償〜400万円前後が見える一方、事業譲渡では「飯田橋・神楽坂エリア」のおばんざい居酒屋が、在庫・賃貸借契約・内装・従業員・ノウハウ・屋号・SNSごと、譲渡希望額1000万円で出ています。

この差は、何を売っているかの違いから生まれます。内装だけを売れば造作代に収まりますが、常連・予約導線・屋号・スタッフごと売れば、それは「営業資産」に値段が付きます。神楽坂で高く売る鍵は、自店が造作譲渡向きか事業譲渡向きかを正しく見極めることです。

あなたの店が、このレンジの上限と下限のどちらに振れるかは、①許可のクリーンさ、②内装と路地の格の適合、③常連・予約客・屋号といった営業資産の厚み、④造作譲渡と事業譲渡のどちらで売るべきか、の4点で決まります。公開相場だけで判断せず、まず「売り方」から無料で診断することをおすすめします。

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造作譲渡と事業譲渡は別物|花街の店は「営業資産」に値段がつく

神楽坂の売却で最大の論点は、「造作譲渡」と「事業譲渡」を分けて考えることです。ここを混同したまま買い取り業者に持ち込むと、本来は事業譲渡で高く売れる店を、内装代だけで手放すことになります。

造作譲渡=内装と設備を売る

造作譲渡は、内装・厨房設備・カウンター・空調などの造作を、次の借主にそのまま引き継ぐ売り方です。原状回復のコストを買い手に負わせずに済み、本多横丁や飯田橋寄りの回転の速い店では、この造作譲渡が現実的な出口になります。

ただし造作譲渡は、あくまで「箱」の売買です。常連も予約客も付いてこないため、買い手は内装の再利用価値しか払えません。神楽坂の公開事例で造作が無償〜400万円前後に収まるのは、これが理由です。

事業譲渡=営業基盤ごと売る

一方、事業譲渡は、内装に加えて、常連・予約客・スタッフ・屋号・ノウハウといった営業基盤ごと引き継ぐ売り方です。隠れ家バーや割烹、名物ママのスナックは、この事業譲渡で、造作譲渡とは桁の違う価格が付きます。

買い手が見るのは、常連名簿そのものではなく、引き継げる営業資産の中身です。再来店率、予約導線、紹介客の比率、屋号の信用、スタッフの残留見込み――これらが厚いほど、価格は上振れします。神楽坂で高く売るなら、この営業資産を見える化することが、何よりの値上げ策です。

【NightMA 専門家の視点】
神楽坂のオーナーが買い取り業者に持ち込んで一番もったいないのは、事業譲渡で売れる割烹や隠れ家バーを、造作代だけで手放してしまうケースです。常連と屋号で回っている店は、内装を見るだけの買い手ではなく、営業基盤の価値が分かる買い手に当てなければ、正しい値段になりません。仲介を通して、営業資産を整理してから水面下の買い手に競わせる――これが神楽坂で高く売る王道です。

【提言】
売却を決めたら、まず自店が造作譲渡向きか事業譲渡向きかを棚卸ししてください。再来店率や予約導線、屋号の信用が強いなら、事業譲渡で営業資産ごと売る道があります。売り方を間違えると、同じ店でも数百万円から数千万円の差が出ます。

神楽坂(新宿区)の風営法・客引き条例で居抜きの価値が決まる|距離・営業延長・客引き

神楽坂新宿区の風営法と客引きで居抜きの価値が決まる3点 距離制限は免除なしで新宿区の免除は歌舞伎町一二丁目と新宿三丁目のみで神楽坂は非該当 寺社学校が点在し路地裏は住居系用途地域で許可が下りる物件が限られるだから既存許可付き居抜きが希少で価値 営業延長は神楽坂一から六丁目全丁目と神楽河岸揚場町岩戸町下宮比町が午前1時OKで横寺町袋町矢来町納戸町など路地裏住宅町は対象外で町単位で変わる 客引きは新宿区条例で区全域の路上客引きを禁止し特定地区で勧告公表過料5万円と両罰 特定地区は歌舞伎町新宿2と3丁目西新宿1丁目で神楽坂は非該当 花街は客引きでなく紹介予約常連で売る街

結論から言えば、神楽坂の居抜き価値は、新宿区の風営法と客引き条例で左右されます。距離制限・営業延長・客引き規制の3点が、その物件で「何ができるか」を決めるからです。

距離制限は免除されない|花街だから許可付きが希少

神楽坂には距離制限の全面免除はありません。東京都の風営法施行条例に基づき、商業地域であっても、学校などの保全対象施設の周囲では風俗営業の許可が下りません。

同じ新宿区でも、距離制限が免除される告示地域は歌舞伎町一・二丁目と新宿三丁目の一部だけで、神楽坂は含まれません。神楽坂は寺社・学校・住宅が路地に点在し、坂を一本入ると住居系の用途地域で、そもそも許可が下りない場所も多い街です。

実際、神楽坂通り沿いの神楽坂三〜六丁目の多くは商業地域・近隣商業地域ですが、矢来町・横寺町・赤城元町などの坂上には住居系の用途地域が混在します。

加えて、東京理科大学神楽坂キャンパスや赤城幼稚園、周辺の認可保育所・有床診療所などが保全対象施設にあたります。商業地域でも学校等から50メートル前後、住居系では100メートル前後の距離制限がかかります。

だからこそ、すでに許可が付いた物件ほど、新規では取り直しにくい希少な資産になります。

営業延長は午前1時まで|神楽坂の中心が許容地域

神楽坂の強みのひとつが、営業延長です。営業延長許容地域の告示には、神楽坂一丁目から六丁目までの全丁目、神楽河岸、揚場町、岩戸町、下宮比町が含まれ、これらの地域の店は午前1時まで合法的に営業できます。

ただし横寺町・袋町・矢来町・納戸町といった坂上の住宅寄りの町は対象外です。同じ「神楽坂」でも、神楽坂通り沿いの丁目は午前1時まで、路地裏の住宅町は対象外と、町単位で変わります。自店のアドレスが対象かどうかは、売却前に必ず確認すべきです。

客引きは新宿区条例で区全域が禁止|重点地区は歌舞伎町中心

神楽坂の売却で押さえるべきが、客引き規制です。新宿区公共の場所における客引き行為等の防止に関する条例は、区全域で路上の客引き・勧誘を禁止しています。違反が重い区域を「特定地区」に指定し、勧告・公表・5万円以下の過料を科し、法人にも過料が及びます。

この罰則付きの特定地区は、歌舞伎町一・二丁目、新宿二・三丁目、西新宿一丁目で、神楽坂は含まれません。そもそも神楽坂は、客引きで集める街ではなく、紹介・予約・常連で静かに回す花街です。客引き依存の集客に頼らない店ほど、規制に強く、事業価値を維持しやすいのが神楽坂です。

【NightMA 専門家の視点】
神楽坂は、もともと客引きで集める街ではありません。だからこそ、紹介・予約・常連で回している店は、新宿区の客引き条例があっても価値が揺らぎません。M&Aの現場で言えば、ルールを守って常連で回してきたことそのものが、神楽坂では売却時の資産になります。

神楽坂で居抜き・事業譲渡が動く買い手は誰か|ブランド立地と二重構造の追い風

結論として、神楽坂の買い手は「神楽坂で出したい」という明確な動機を持つ事業者です。家賃が安いから選ぶのではなく、神楽坂のブランドと路地文化で集客できるから選びます。

神楽坂を買う3つの買い手像

公開案件と街の構造から見ると、神楽坂の買い手は大きく3つに分かれます。ひとつは、神楽坂というブランドに出したい高単価の和食・ビストロ・ワインバー・オーセンティックバー事業者。もうひとつは、渋谷・新宿で家賃や競争が重く、より文脈のある立地へ移りたい中小飲食事業者です。

そして三つめが、小箱の隠れ家バー・割烹・スナック・会食業態を多店舗化したい運営者です。神楽坂は駅近と路地奥で性格が分かれるため、単一業態ではなく「神楽坂に合わせた編集力」のある買い手が集まりやすい街です。なお、渋谷・新宿からの流入は公開データで直接は確認できないため、推測として扱います。

飯田橋の都市利便性が「表玄関」を強くする

神楽坂の価値は、「路地の花街性」と「飯田橋の都市利便性」の二重構造にあります。飯田橋サクラテラスが2014年に飯田橋グラン・ブルームの商業ゾーンとして開業し、約26店舗が入ったことで、飯田橋駅側の滞在人口と会食需要が底上げされました。

この動きは、神楽坂そのものを大規模再開発で塗り替えるのではなく、飯田橋側の交通結節性と商業の厚みを補強し、神楽坂の「表玄関」を強くする方向で効いています。売却の際は、自店が飯田橋寄りの流入型なのか、神楽坂中腹〜上の希少性型なのかを見極め、買い手に響く訴求を選ぶことが大切です。

地価の上昇が「高く売れるうちに承継する」動機を生む

神楽坂の地価は、近年も強い上昇基調にあります。公示地価ベースの坪単価は、2022年の約672万円から2025年の約911万円へと、3年で大きく上がりました。

地価と賃料が上がるほど、高齢化や後継者不在を抱えるオーナーには、家賃負担が重くなる前に「高く売れるうちに承継する」判断が現実味を増します。神楽坂の老舗甘味処が高齢化を理由に店を閉じた例もあり、出口需要は静かに増えています。

街の格が上がっている今は、撤退で内装を壊すより、神楽坂のブランドが効くうちに、常連や屋号ごと次のオーナーへ承継するほうが、手取りは大きくなります。

神楽坂で居抜き・事業譲渡を成功させる手順と高く売れる条件

最後に、神楽坂で「バレずに高く売る」ための手順と、買い手に評価される条件を整理します。結論は、買い取り業者に飛び込む前に、仲介で売り方を選び、水面下に出すことです。

買い取り業者に売る前に|仲介との違い

売却を急ぐと、つい「すぐ現金化できる買い取り業者」に飛びつきがちです。しかし買い取り業者の本質は、安く買って高く転売することにあります。彼らの利益は、あなたの手取りから差し引かれます。

とくに神楽坂は、造作譲渡と事業譲渡で価格の桁が変わる街です。事業譲渡で売れる割烹や隠れ家バーを、買い取り業者の造作目線で手放せば、本来の価値の何分の一かになりかねません。

nightmaは仲介の立場で、まず造作譲渡と事業譲渡のどちらで売るべきかを診断し、複数の買い手を水面下で競わせて、より高い条件を引き出します。店名を出さないノンネーム提案で、常連や近所、取引先に知られずに売却を進められます。

花街の店ほど、公開しすぎると店の空気そのものが壊れます。だからこそ、静かに売る設計が欠かせません。

高く売れる店の条件チェックリスト

神楽坂で買い手に評価される店は、共通の条件を備えています。当てはまるほど、高く・早く売れます。

  • 風俗営業許可または深夜酒類提供の届出と、営業実態が一致している
  • 内装が神楽坂の客層と路地の格に合い、同業がそのまま使える状態にある
  • 再来店率・予約導線・紹介客比率など、引き継げる営業資産がある
  • 紹介・予約・常連で回っており、客引きに依存していない
  • スタッフや屋号が、譲渡後も一定期間引き継げる見込みがある
  • ビルがナイト営業を認めており、管理規約・大家の承諾に問題がない
  • 自店のアドレスが営業延長許容地域か、距離制限に問題がないかを把握している

売却の手順|棚卸し→売り方診断→ノンネーム提案→クロージング

神楽坂での売却は、次の順序で進めるのが王道です。まず自店の許可・営業形態・内装・営業資産を棚卸しします。次に、nightmaが神楽坂相場で「造作譲渡と事業譲渡のどちらで売るべきか」を無料で診断します。

そのうえで、店名を伏せたノンネームの形で水面下の買い手に打診し、複数の買い手を競わせます。条件が固まったら、造作譲渡契約・事業譲渡契約を整え、大家の承諾とスタッフの引き継ぎを段取りして、クロージングします。すべて、常連や近所に知られないよう進めます。

NightMAの経営提言:
神楽坂の割烹・隠れ家バー・名物ママのスナックは、内装という「目に見える資産」だけでなく、常連・屋号・路地の格という「目に見えにくい資産」に値段が付く、奥行きのある市場です。だからこそ、買い取り業者の言い値で手放すのは、最ももったいない選択です。神楽坂というブランドで積み上げた路地、静かに守ってきた常連、クリーンに保ってきた許可――その一つひとつが、次のオーナーにとっての価値であり、あなたが受け取るべき対価です。神楽坂で店を手放すと決めたら、まずは名前を出さずに、造作譲渡と事業譲渡のどちらで、いくらの値段が付くのかを知ることから始めてください。nightmaは、M&A(事業ごとの譲渡)・居抜き(内装と設備の引き継ぎ)・造作譲渡(造作の売買)の3つを、ナイトビジネス専門の仲介として一気通貫で支えます。

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