「デリヘルもフランチャイズなら、本部の集客力で未経験でも開業できるのでは」──
そう考えて「デリヘル フランチャイズ」で情報を集めている方は少なくありません。
結論から申し上げます。デリヘル(無店舗型性風俗特殊営業)は、ナイト業態のなかでフランチャイズが最も発達した分野です。専業のFC募集ポータルが存在し、全国69店舗以上を展開するグループもあります。店舗という「箱」が要らず、勝負が集客と求人にほぼ集中する構造が、本部のノウハウと噛み合うからです。
しかし、FCに加盟しようが独立で始めようが、この業態だけに存在する決定的な壁があります。それは加盟金でも集客でもありません。「届出は、誰の名前で出すのか」という問題です。
デリヘルは許可制ではなく届出制で、届出は営業する本人に紐づきます。本部の看板で営業していても、届出を出した人と実際に営業している人が食い違えば、無届営業として処罰対象になります。ところが──FC本部の募集ページを見ても、この点はほとんど説明されていません。
この記事では、ナイト業態を中心に500件以上の店舗の数字を見てきたnightmaが、実在するFC本部の公開条件、デリヘル特有の「名義」の壁、届出実務、そしてFC加盟・独立・既存店の事業承継という三択と出口設計まで、この1本で解説します。
デリヘルにフランチャイズは本当にあるのか|FC商材が最も発達した業態
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最初に事実から確認します。スナックやキャバクラでは「本格的なFC本部はほとんど存在しない」というのが実態でした。デリヘルは正反対です。
この業界には、風俗専業のFC募集ポータルサイトまで存在します。飲食業でいう「フランチャイズの窓口」に相当するものが、風俗業界には独自に成立しているということです。
実在する主なFCグループ(公開情報)
- カサブランカグループ:2005年創業。女性オーナーがデリヘル嬢としての勤務経験を活かして立ち上げたとされ、全国に69店舗以上の系列店を展開しています。
- ヤリカノFC:加盟金200万円、初期費用は概算264万円(税込)。固定費は月40万円のみで、売上歩合のロイヤリティはゼロと明示しています。区または市ごとの加盟制で、全国どこでも加盟可能としています。本部が媒体掲載・集客広告を実施し、求人LINEや出稼ぎプラン、システム・CS・分析のサポートを提供するとしています。
- その他:人妻系・ぽっちゃり系などコンセプトに特化したグループ、エリア特化型のグループなど、複数の本部が加盟店を募集しています。
加盟の形も一様ではありません。本部へ社員として入社してからFC店を開店させるグループもあれば、業界未経験でも最初から一人オーナーとして開店できるグループもあります。
なぜデリヘルにFCが発達したのか
理由は業態の構造にあります。
第一に、「箱」が要らないこと。店舗型と違い、内装に数百万円を投じる必要がありません。初期費用が軽いため、本部のパッケージを買う余地が生まれます。
第二に、勝負が集客と求人にほぼ集中すること。デリヘルの売上は、広告媒体からの集客とキャストの確保でほぼ決まります。裏を返せば、本部が提供できる価値がこの2点に凝縮でき、パッケージ化しやすいのです。
第三に、媒体費が重いこと。主要都市では集客媒体への掲載費が高額になり、複数媒体への掲載と運用が前提になります。本部がまとめて広告を打つモデルには、ここに合理性があります。
【NightMA 専門家の視点】
デリヘルFCの「本部が集客する」というモデルには、確かに合理性があります。個人で媒体費を払い続けるより、本部の集客力に乗るほうが立ち上がりは速い。問題は、その集客が何によって成り立ち、どれだけ続くのかです。自社プラットフォームの実需要が中心なら持続性は高い。一方、外部SNSやメッセージツールへの依存が主なら、規約変更やアカウント停止で集客が一夜にして止まります。加盟前に「集客の内訳は何が主力で、それぞれどれくらいか」「媒体費は本当にゼロか」「他店の2〜6か月目も回っているか(初月だけでないか)」を必ず確認してください。加盟金の額より、この持続性のほうが事業の生死を分けます。
【最重要】FC最大の落とし穴|届出は「誰の名前」で出すのか

ここが、デリヘルFCで最も重要でありながら、本部の募集ページではほぼ語られない論点です。
デリヘルは「許可」ではなく「届出」
デリヘルは、風営法上の無店舗型性風俗特殊営業にあたり、許可制ではなく届出制です。手続き自体は許可より軽い。しかし「軽い」ことと「誰でも本部の看板で営業できる」ことは、まったく別の話です。
届出は、実際に営業する者が、自分の名義で出すものです。ここが崩れると、事業全体が違法になります。
届出者と実際の営業者がズレると「無届営業」
風俗営業(許可制)では、名義貸し——自己の名義で他人に営業を営ませること——が明確に禁止されており、名義を貸した側は5年以下の拘禁刑もしくは1,000万円以下の罰金、またはその併科です(風営法第49条第3号)。法人には3億円以下の罰金が科されます(同法第57条第1号)。名義を借りて実際に経営していた側は、無許可営業として処罰され、売上金が組織犯罪処罰法上の「犯罪収益」として没収・追徴の対象になり得ます。
デリヘルは届出制なので条文の立て付けは異なりますが、実質は同じです。届出を出した人と実際に営業している人が食い違えば、実際に営業している者が無届営業になります。無届で無店舗型性風俗特殊営業を営んだ場合、6月以下の拘禁刑もしくは100万円以下の罰金、またはその併科です。
つまり、「本部の名義で営業できます」というFCがもし存在するなら、それは加盟した瞬間に違法状態ということになります。
加盟前に必ず確認すべき「名義」の4点
- ☐ 届出は誰の名義で出すのか(本部か、自分か)
- ☐ 事務所の使用権原は誰が持つのか(後述のとおり届出に必須の書類)
- ☐ 経営判断と最終責任は誰にあるのか(本部が実質的に運営していないか)
- ☐ 本部の役割は「支援」に留まっているか(集客・キャスト・予約をすべて本部が握っていないか)
【NightMA 専門家の視点】
デリヘルFCの募集資料を読むとき、私が真っ先に探すのは加盟金でも収益モデルでもなく、「届出」と「名義」の記載です。そして実際のところ、そこに触れている本部は多くありません。「加盟すれば開業できる」と読めてしまう資料は珍しくない。しかし、届出はあなたの名義で、あなたの事務所で、あなたが出すものです。もし本部が集客も予約も キャストの供給も握り、加盟店の仕事が「売上金の受け取り」に近いなら、実質的な営業主体は誰なのかが問われます。これは加盟店側が背負うリスクです。良いFCかどうかは、この質問に明確に答えられるかで判別できます。答えられない本部、あるいは「グレーだけど大丈夫」と言う本部は、避けてください。
無店舗型性風俗特殊営業の届出実務|10日前・事務所の権原・禁止地域

名義の問題をクリアしても、次は届出の実務です。FCに加盟しても、この手続きは加盟者自身が通さなければなりません。
届出の基本
届出先は、営業の本拠となる事務所(事務所がない場合は住所)の所在地を管轄する警察署の生活安全課。提出期限は、営業を開始しようとする日の10日前までです。手数料は、無店舗型性風俗特殊営業1号(派遣型ファッションヘルス・受付所なし)で3,400円(愛知県の例。自治体により異なります)。
必要書類|「事務所不要」でも事務所の権原が要る
届出には次の書類が必要です(愛知県警の案内による)。
| 書類 | 補足 |
|---|---|
| 無店舗型性風俗特殊営業営業開始届出書 | 1通 |
| 営業の方法を記載した書面 | どう営業するかを記載 |
| 事務所の使用について権原を有することを疎明する書類 | 所有権または賃貸権の証明 |
| 住民票(本籍・国籍記載のもの)の写し | 個人の場合 |
| 事務所の平面図・待機所関連書類 | 派遣型ファッションヘルスの場合 |
| 定款・登記事項証明書、役員の住民票 | 法人の場合 |
ここが極めて重要です。「待機事務所は不要」「箱が要らない」を売りにするFCがありますが、届出には「事務所の使用権原を疎明する書類」が必要です。つまり、営業の本拠となる事務所は自分で用意し、その権原を証明しなければ届出は通りません。「事務所不要」と「届出に事務所所在地が要る」は矛盾しません——前者は待機所の運用の話、後者は届出の要件の話だからです。この2つを混同したまま加盟すると、届出の段階で止まります。
営業禁止地域は都道府県で「まったく」違う
ここが最大の落とし穴です。性風俗関連特殊営業には営業禁止地域・区域があり、その内容は都道府県の条例で大きく異なります。
たとえば愛知県では、無店舗型性風俗特殊営業1号は「県の全域」が営業禁止地域とされています(既得権のある営業を除く)。2号営業は商業地域以外の地域、および禁止区域基準施設から200m範囲内が禁止です。
「全国どこでも加盟可能」というFCの謳い文句と、「その県では新規に営業できない」という現実は、両立し得ます。 加盟契約を結ぶ前に、必ず自分の営業予定地の条例を確認してください。
そのほか、必ず守るべき前提
- ☐ 18歳未満を働かせない(性風俗店での18歳未満の使用は処罰対象)
- ☐ 無届で営業を開始しない(6月以下の拘禁刑もしくは100万円以下の罰金)
- ☐ 2025年改正風営法に対応する(施行済み。懲役は拘禁刑に改められ、スカウトバックが禁止されました)
- ☐ 広告規制を守る(性風俗関連特殊営業には広告・宣伝の制限があります)
【提言】
デリヘルの許認可は「届出だから簡単」と誤解されがちですが、実務の難所は書類ではなく立地(禁止地域)と名義です。この2つは、加盟契約を結んだ後では取り返しがつきません。物件を借りてから「この県では営業できない」と判明する、本部任せにしていたら届出が自分の名義でなかった——どちらも事業の全損につながります。nightmaは提携する専門家と連携し、開業スキームの検討段階から「その立地・その体制で、合法的に営業できるか」を確認します。
デリヘルFCの中身と費用|本部が提供するもの・加盟条件の見方
名義と届出をクリアできる前提で、FCの中身を評価します。
本部が提供する価値
デリヘルFCの本部が提供するのは、主に次の3つです。
- 集客:媒体掲載・広告出稿を本部が実施。後述のとおり媒体費は「定額」で重くのしかかるため、ここを本部が負担するモデルには経済合理性があります。
- 求人:キャスト採用のノウハウ、求人媒体・LINEアカウントの提供。デリヘルはキャストが確保できなければ売上がゼロなので、実質的に最重要の支援です。
- システム・ブランド:予約・管理システム、系列ブランドとしての認知。
加盟金・ロイヤリティは「ほぼ非公開」が実態
デリヘルFCの加盟金・ロイヤリティは、大半の本部が非公開・個別相談です。公開している数少ない例が前述のヤリカノFC(加盟金200万円・初期概算264万円・固定費月40万円・売上歩合ゼロ)です。
判断の物差しとして、フランチャイズ全体の相場を押さえておいてください。ロイヤリティは売上歩合型で売上の3〜10%、定額型で月額5〜30万円、粗利分配型で粗利の15〜40%が目安。加盟金は安いもので10万円、高いもので1,000万円と幅があり、加盟者が店舗を用意するタイプのFCでは平均197万円とされています。
なお、定額型(固定費)と歩合型では、有利になる局面が正反対です。定額型は売上が伸びるほど負担率が下がるため成長局面で有利ですが、立ち上がりで売上が小さい時期は固定費がそのまま重荷になります。歩合型はその逆です。自分の立ち上がり計画がどちらに近いかで評価は変わります。
加盟前チェックリスト
- ☐ 法定開示書面で総額・契約期間・解約条件・違約金・競業避止義務を確認したか
- ☐ 届出の名義と事務所の権原が自分側であることを、書面で確認したか
- ☐ 集客の内訳と持続性(何が主力か・規約リスク・他店の2〜6か月目)を確認したか
- ☐ 媒体費は本当に不要か(別途発生しないか)を明言してもらったか
- ☐ 運営会社の商号・代表者・所在地・実績を開示してもらったか
- ☐ エリア制の場合、追加エリアごとに加盟金とロイヤリティが再発生しないか
【NightMA 専門家の視点】
加盟条件を公開している本部が少ないこと自体は、この業界では珍しくありません。ただ、問い合わせても書面で総額を示さない本部は避けるべきです。フランチャイズは中小小売商業振興法の法定開示の対象になり得る取引であり、総額・解約条件・競業避止を書面で示すのは本来当然のことです。そして繰り返しますが、運営会社の商号と代表者を確認できない相手と契約してはいけません。これはデリヘルに限らず、すべてのFCに共通する鉄則です。
デリヘルの運営費用|損益を決めるのは「媒体費」と「人件費」
ここまで初期費用と加盟条件を見てきましたが、デリヘルで事業の生死を分けるのは、実は毎月の運営費用のほうです。店舗型と違って内装に数百万円を投じる必要がない代わりに、コストが媒体費と人件費にほぼ全部乗るからです。
媒体掲載費は「定額」でのしかかる
デリヘルの集客は、シティヘブンネットをはじめとするポータル媒体への掲載がほぼ前提になります。そして、この掲載費には特有の構造があります。
第一に、料金が公開されていません。主要ポータルの掲載料は代理店経由で、正規代理店のページでも「各基本プラン:掲載料金はお問い合わせください」とされているのが実態です。プランはスペシャル・レギュラー・B・Cといった階層制で、上位ほど高額になります。公開されている範囲では、載せるだけで月数万円〜十数万円、上位プランでは数百万円規模に達するとされています。
第二に、そして最も重要なのが、この費用が「定額(固定費)」だということです。売上に連動しません。売れた月も売れなかった月も、同じ金額が出ていきます。
第三に、下位プランでは意味をなさないこと。基本プランで掲載しても検索結果の10ページ目あたりに沈むため、「載せているだけ」では集客がゼロに近くなります。結果として、上位プランを買わざるを得ない構造が生まれます。
当社が確認した実例では、ポータル広告費が月100万円超に達し、これを控除すると営業赤字になっていた店もあります。しかも広告を止めれば新規が枯れるため、やめられない固定費です。デリヘルの損益は、実質的にここで決まります。
【核心】「営業利益」の罠|広告費を引く前の数字が出てくる
これは買う側・売る側の双方に関わる、極めて重要な論点です。
デリヘルのM&Aで売主から提示される「営業利益 月◯◯万円・黒字稼働」という数字が、ポータル広告費を控除する前のものであるケースがあります。管理画面上の「純利益」がキャスト委託費やスタッフ委託費までしか引いておらず、そこから毎月100万円規模の広告費が出ていく——という構造です。
これは買い手のデューデリジェンスで確実に露見します。買う側は「その営業利益は媒体費を控除した後の数字か」を必ず確認してください。売る側も、控除前の数字を出せば信用を失い、交渉そのものが壊れます。
人件費(キャストバック)が最大のコスト
売上のうち店の取り分になるのは一部で、残りはキャストへのバックです。デリヘルは人件費が最大のコスト項目であり、ここに内勤スタッフとドライバーの委託費が上乗せされます。「箱が要らない=低コスト」という理解は正確ではありません。箱の代わりに、媒体費と人件費が乗っているだけです。
媒体費は「新規1件あたりいくら」で見る
媒体費を評価する物差しは、金額の大小ではありません。広告費 ÷ 新規獲得件数=新規1件あたりの獲得コストです。
この数字が出せると、プランの上げ下げや媒体の入れ替えを感覚ではなく計算で判断できます。あわせて見るべきがリピーター比率です。リピーターの比率が高い店は、広告を絞っても基盤が残ります。逆にリピーターが薄い店は、広告を止めた瞬間に売上が消えます。
【NightMA 専門家の視点】
デリヘルの数字を見るとき、私たちが最初に確認するのは売上でも利益でもなく、「ポータル広告費はいくらで、それは定額か」です。ここを押さえないと、その店の実力が一切見えません。売上が月1,000万円近くあっても、広告費が固定で100万円超あれば、利益は簡単に吹き飛びます。そして厄介なことに、この広告費は損益計算の”外”に置かれがちです。管理画面の「純利益」に含まれていないことが珍しくありません。買うときは必ず媒体費控除後で見る。売るときは最初から控除後で出す。FCを検討する際も、「本部が媒体費を負担する」というモデルが本当に成立しているのか——その原資はどこから来ているのかを確認してください。
【本命】FC加盟 vs 独立開業 vs 既存店の事業承継|三択比較

デリヘルを始める方法は、「FC」か「自力」かの2択ではありません。nightmaが実務で最も勧めているのは、第三の選択肢=既存店の事業承継(買収)です。
3つの入り方の比較
| 観点 | ①事業承継(既存店を買う) | ②FC加盟 | ③DIY新規開業 |
|---|---|---|---|
| 初期資金 | 高い(案件により数千万円規模) | 中(加盟金+初期費用) | 中(届出・事務所・採用・広告) |
| 立ち上がり | 初日から売上・集客・キャストがある | ゼロから。本部の集客に乗る | ゼロから。すべて自力 |
| 固定費 | 案件の構造を引き継ぐ | 本部への継続負担あり | 媒体費が重い(月100万円規模も) |
| 届出 | 届出済の実績がある店を引き継げる(※新オーナーでの届出は必要) | 自分で出す | 自分で出す |
| キャスト | 在籍キャストごと引き継げる場合がある | 本部の求人支援あり | 自力で採用 |
| 主なリスク | 高額・DD(簿外・集客の質・キャスト定着)が必須 | 本部の素性・集客の持続性 | 最も高い(すべて自前) |
なぜ事業承継が最も堅いのか
デリヘルで最も難しいのは、店を作ることではありません。キャストを集めることと、集客を回し続けることです。この2つは、ゼロから立ち上げると最も時間と金を食います。
既に回っている店を買えば、初日から売上・集客・キャストが揃った状態でスタートできます。FCの「ゼロから立ち上げ」やDIYの「全部自前」と比べて、圧倒的に早く、そして読みやすい。
ただし条件があります。買う前のデューデリジェンス(DD)が必須です。簿外債務がないか、集客は何によって成り立っているか、キャストは定着しているか、そして何より届出済みでクリーンな運営か。ここを見誤ると、高額な負債を買うことになります。
【NightMA 専門家の視点】
ご予算が届くなら、私たちは事業承継を第一に勧めます。理由は単純で、初日から売上が立ち、集客もキャストも届出も揃っているからです。FCは「予算を抑えて自分で育てたい方」の選択肢、DIYは正直おすすめしません(固定費が重く、リスクが最も高い)。ただし承継には必ずゲートを設けています。無届出の店・本番営業のある店は、いくら数字が良くても扱いません。適法性は提携する専門家に確認します。買う側にとっても、それが唯一の防波堤だからです。デリヘルの開業ルートは、デリヘル開業は「居抜き買収」が新常識でさらに詳しく解説しています。
出口とM&A|「売れるデリヘル」を初日から設計する
最後に、開業前の今だからこそ設計すべき「出口」の話です。
デリヘルは、正しく作れば売却して現金化できる資産になります。逆に、オーナー個人の人脈とグレーな運用で回している店は、辞めどきに買い手が付きません。
買い手が値段をつけるのは、次の要素です。
- ☐ 届出がクリーン:届出済みで、届出者と実際の営業者が一致している
- ☐ 数字が残っている:日次売上・キャスト数・稼働率・集客経路の記録がある
- ☐ 集客が仕組みで回っている:オーナー個人の人脈ではなく、媒体・システムで再現できる
- ☐ キャストが定着している:特定の誰かではなく、店として抱えられている
- ☐ 本番営業がない:買い手のDDで最初に落とされる項目
逆に言えば、FCに加盟して本部の集客に完全依存している店は、出口で評価されにくいという側面もあります。本部を離れた瞬間に集客がゼロになる店を、買い手は高く買えないからです。ここはFC加盟を検討する際の、見落とされがちな論点です。
デリヘルの売却を具体的に検討する段階ではデリヘル売却の完全ガイドを、風俗店全般のM&Aは風俗店売買・M&Aの完全ガイドを、廃業と売却の分岐は風俗店の廃業か売却かを、届出区分の全体像は性風俗関連特殊営業とはもあわせてご確認ください。
NightMAの経営提言:
開業とは、いつか手放すときに価値がつく「資産」を築く行為でもあります。デリヘルは、届出がクリーンで、数字が残り、集客が仕組みで回り、キャストが店に定着していれば、確かな買い手がつく業態です。逆に、名義が曖昧な店・グレーな運用の店は、どれだけ月商があっても買い手のDDで落ちます。加盟金を払って本部の看板を借りることより、「自分の名義で、売れる資産として作る」こと。この設計を開業初日から意識するだけで、あなたの店は数年後に現金化できる資産へと変わります。nightmaは、その出口までを見据えた開業・承継の相談を無料で受けています。
よくあるご質問(デリヘルのフランチャイズ・開業)
Q. デリヘルにフランチャイズ本部はありますか?
あります。デリヘルはナイト業態のなかでFCが最も発達した分野で、風俗専業のFC募集ポータルサイトまで存在します。全国69店舗以上を展開するカサブランカグループ、加盟金200万円・固定費月40万円・売上歩合ゼロを公開しているヤリカノFCなど、複数の本部が加盟店を募集しています。ただし加盟金・ロイヤリティを公開している本部は少なく、大半は個別相談です。
Q. FCに加盟すれば、本部の名義で営業できますか?
いいえ。デリヘルは無店舗型性風俗特殊営業として届出制であり、届出は実際に営業する本人が自分の名義で出すものです。届出者と実際の営業者が食い違えば、実際に営業している者が無届営業(6月以下の拘禁刑もしくは100万円以下の罰金、またはその併科)として処罰対象になります。風俗営業の名義貸しでは、貸した側も5年以下の拘禁刑もしくは1,000万円以下の罰金の対象です。「本部の名義で営業できる」というFCがあれば、加盟した瞬間に違法状態になり得ます。
Q. 「事務所不要」のFCなら、事務所はいらないのですか?
届出には「事務所の使用について権原を有することを疎明する書類」が必要です。届出先も「営業の本拠となる事務所の所在地を管轄する警察署」であり、営業の本拠となる事務所は自分で用意し、権原を証明する必要があります。「事務所不要」は待機所の運用の話であって、届出の要件がなくなるわけではありません。この2つを混同したまま加盟すると、届出の段階で止まります。
Q. デリヘルの届出はどうやってするのですか?
営業の本拠となる事務所の所在地を管轄する警察署の生活安全課に、営業開始日の10日前までに届け出ます。届出書のほか、営業の方法を記載した書面、事務所の使用権原を疎明する書類、住民票(法人は定款・登記事項証明書・役員の住民票)などが必要です。手数料は無店舗型性風俗特殊営業1号で3,400円(愛知県の例。自治体により異なります)。
Q. 全国どこでもデリヘルを開業できますか?
いいえ。性風俗関連特殊営業には営業禁止地域・区域があり、内容は都道府県の条例で大きく異なります。たとえば愛知県では、無店舗型性風俗特殊営業1号は県の全域が営業禁止地域とされています(既得権のある営業を除く)。FCの「全国どこでも加盟可能」という表示と、その県で新規に営業できるかどうかは別問題です。加盟契約の前に、必ず営業予定地の条例を確認してください。
Q. FC加盟と既存店の買収(事業承継)、どちらが得ですか?
予算が届くなら事業承継が堅い、というのが私たちの実務上の結論です。既存店を買えば初日から売上・集客・キャストが揃い、届出の実績もある状態でスタートできます。FCは予算を抑えて自分で育てたい方の選択肢です。ただし承継には必ずデューデリジェンス(簿外債務・集客の質・キャストの定着・届出済か・本番営業がないか)が必要で、無届出の店は扱うべきではありません。
デリヘルの「フランチャイズ」は、ナイト業態のなかで最も発達しており、選択肢としては現実的です。本部の集客力と求人支援には、確かに経済合理性があります。
しかし、事業の生死を分けるのは加盟金でも本部のブランドでもありません。「届出は誰の名義で、どの立地で出すのか」——この一点です。名義が曖昧なまま本部の看板で営業すれば、加盟した瞬間に違法状態になり得ます。そして営業禁止地域は、都道府県でまったく違います。
FCの集客力、独立の自由、そして事業承継のスピードとキャッシュ——どれを選ぶにせよ、「自分の名義で、その立地で、合法的に営業できるか」と「将来売却できる店か」の2つを軸に判断してください。
nightmaは、ナイト業態を中心としたM&A・居抜き・造作譲渡の3本柱で、開業スキームの検討から出口戦略まで対応しています。デリヘルの事業承継・売却のご相談は、無料でお受けします。
バーをフランチャイズで開業する選択肢については、バーはフランチャイズで開業できる?加盟金5万〜110万の実額比較と、本部が居抜きを勧める理由もあわせてご覧ください。実在本部の公式値を実額で比較し、加盟金の差が「本部が何を売っているか」の違いである理由を解説しています。
ほかの業態とも比べて決めたい方は、ナイトビジネスの開業はどの業態を選ぶか|9業態のフランチャイズと居抜き独立を実額で比較もあわせてご覧ください。9業態の法規制の型・加盟金(0円〜550万円)・開業費用を1枚に整理し、フランチャイズでは越えられない4つの壁まで解説しています。
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現在募集中のデリヘルのM&A・売り案件(1件)
上記のほかに、Webに掲載していない非公開の案件もお預かりしています。ご希望の業態・エリア・ご予算をお伝えいただければ、条件に合う案件が出た際に個別にご案内します。
掲載はすべて社名を伏せたノンネーム情報です。案件は日々変動し、お問い合わせ時点で成約・交渉中の場合があります。
